注文住宅のキッチンでよくご相談いただくのは、奥行きが深すぎるパントリーの棚や浅すぎる引き出しの使い方。
「イメージしていたサイズと違っていて使いにくいです」とお伺いすることも多いんです。
一般的な建売住宅や市販の家具は寸法やサイズなどは大体共通しており極端に使いにくいということはめったにありませんが、最近のハウスメーカーでは基準寸法が違っていたり、輸入住宅や注文住宅も増えているので、一概には言えないようです。
深すぎる!浅すぎる!使いにくい収納スペース
実際にお悩みのスペースを拝見させてもらうのですが、深すぎる棚や、一体何を入れたらいいのか悩んでしまうような浅すぎる引き出し・・・。キッチンにありがちな収納のお悩みです。
そこで、そのような棚や引き出しの使い方について考えてみましたので、ご参考にしてみてください。
奥から引き出せる収納グッズを使う
奥行が深すぎる棚の中には、まちがっても奥にそのまま物を置かないでくださいね。
取りづらいばかりか、手前に物が重なれば見えなくなり、見えない物はまちがいなく死蔵品になってしまいます。
この場合、奥の物も引き出しのように引き出して取り出せるように、「引き出しケース」や「収納かご」を取り入れると便利です!
棚板が動かせるのであれば、並べたい引き出しケースの高さに合わせて棚板を動かしても良いでしょう。
奥行50.6㎝のバスケット
伊勢藤 ISETO 積み重ね フリーバスケット L I-288-2 アイボリー 【幅35.6×奥行50.6×高さ14cm】↓
ケースを使う場合は、中に入れた物のカテゴリーを「ケースにラベル表示」をしておけば、たとえ奥の物が見えなくてもどこに何が入っているのか分かりやすくなります。
引出しケースが入らない、棚板が動かせない、ようなときは、引き出しケースのかわりに収納かごやトレイ(お盆)を並べてみてくださいね。
またキッチンバットのようなものも、トレイがわりに意外と使えて便利なんですよ。
私が便利に使っているIKEAの竹トレイです↓
カゴやトレイの中に物を配置することで、引き出して物を取り出せるようになるので、ひとつひとつバラバラで物を取り出すよりも出し入れがスムーズになります。
棚板を動かす、数を減らしてみる
いずれにせよ、棚板の位置は自分が使いやすいように動かしてみることをおすすめします。実は入居時の状態のまま、「棚板動かしたことありません!」って方もけっこういらっしゃるんですよね。
棚板の数が多すぎることがかえって使いにくくしてしまっている場合もありますので、棚板は積極的に動かしてみる・数を減らしてみる、などやってみてください!
浅すぎる引き出しには何を入れる?
さて、浅すぎる引き出しには何を収めますか?
毎日よく使うカトラリーなど入れても良いかもしれませんね。
間仕切り用の収納ケースさえも入らないような浅い引き出しなら、小物をそのまま入れてもOK。ただし、すべり止めシートやマットを敷いておきましょう!
すべり止めシートのおかげで、間仕切りがなくても中で小物がカチャカチャ動きすぎず、引き出しの開け閉めも物の出し入れもしやすくなりますよ。
試してみてください。
使いにくさをどう工夫するかが腕の見せ所
今回は、深すぎる!とか、浅すぎる!の収納について考えてみましたが、普段の生活に慣れてしまうと「なんだか使いにくいな~」と心のどこかで感じながらも、その不便さに慣れてしまうってことも多いんですよね。
プチストレスを見逃さず、その使いにくさをどう工夫していくかが収納の腕の見せ所!
一人では収納アイデアがなかなか浮かばないというときなども、お気軽にご相談ください。