キッチンの収納棚、幅が細すぎたり奥行きが深すぎて使いにくいスペースもありますよね。
今回は、キッチン開き扉タイプの収納例、シンク下に醤油やみりんを収納する方法をご紹介します。
この記事を書いたのは
さかた ちあき(詳しいプロフィール≫)
片付けのきっかけ作りをお手伝いし片付く仕組みをご提案する整理収納アドバイザー。
ちなみにわが家のキッチンは引き出し収納なので、今回はお客様宅の開き扉タイプの収納のお悩みを例にお話しますね。
シンク下の開き扉に醤油やみりんを収納する方法
シンク下に収めたいものはいろいろあるかと思いますが、特に、コンロに近い場所で高さがあるスペースには、醤油やみりんのような調味料ボトルを置けると便利ですね。
ですが、そういったスペースは意外と幅が狭くて奥行きが深かったりするんですよね。
奥行きが深いスペースに醤油やみりんなどよく出し入れするものをそのまま置いてしまうと、奥のものを取り出したい時は手前のものを取り除いてから探さなくてはいけなくなり、動作も増えて手間がかかります。
結局使いづらいということで、スペースをうまく使えず、手前の方にだけ物を置いてやり過ごしているお客様宅も多いものです。
スライド式の収納用品を使う
そんな時はぜひ、奥から引き出せるスライド式の収納用品を使ってみてください。
奥行きが深い場所に、出し入れしやすく物を収納する時の鉄則は、
スライド式の収納用品を使えば、奥のスペースも無駄にならず、使い勝手が良くなります。
市販のシンク下用スライド収納ストッカーを使うと、スライド式なので引き出せて取り出しやすくなり便利です。
ただし、スライド収納ストッカーは、いろんなメーカーから各種商品が売られていますが、だいたい幅が20cm前後あるものがほとんどです。
このたび片付けのご依頼を頂いたお客様宅のキッチン収納では、使いたいスペースの幅が12cmしかありませんでした。
幅が12cmしかないのに奥行きが結構深いので、せっかく調味料ボトルを置いておくのに良い位置なのに、どう使えばよいかわからなかったそうです。
すぐに取り出したい醤油やみりんが仕方なく別の場所に収めてあり、それではすごくもったいないということで収納計画を立てることになりました。
奥から引き出せるようにする
市販の調味料スライド式キッチン収納ストッカーは幅が合わず使えないという状況ですが、奥行きが深いスペースの収納は「奥から引き出せるようにする」という収納の鉄則は変わりません。
スライド式収納ストッカーの代わりになるような工夫を行います。
工夫といってもすごく簡単で、奥から引き出せるように幅12cm以内の収納ケースを置くだけです。
収納ケースに醤油やみりんなどを並べておけば、取り出したい時もそのケースを引き出せば取り出せるので、出し入れは簡単になります。
ダイソー「ファイルボックス&らくらくピタッとキャスター」
今回は、ダイソーのファイルボックスを使用しました。
ダイソーのファイルボックスは、クリア(透明)で中身が見やすいですし、幅は9.5cmになります。
また、ダイソーのファイルボックスは、高さが24.3cmあるレギュラーサイズと高さが12.2㎝のハーフサイズがありますので、
例えば下段の収納にはレギュラーサイズのものを使い、上段の収納にはハーフサイズのもの使うというように使い分けることもできます。
収納ケースに醤油やみりん並べますが、並べておきたいものが増えてくると、ケースが重くなって引き出しにくくなることがあるかと思いますので、
さらにケースにはキャスターをつけて、引き出しやすいように工夫をします。
同じくダイソー商品で、“らくらくピタットキャスター”というクリアボックスなどに粘着テープ式で貼り付けることができるミニキャスターがありますので、
今回はファイルボックスにらくらくピタッとキャスターを貼り付けることで、醤油やみりんのような重たいものも楽に引き出せるように設置します。
使いにくいスペースには収納用品をプラスしよう
先日、オーダーキッチンメーカーの方のお話をお聞きする機会がありました。
最近の新築マンションとか、(戸建てでもそうなのかもしれないですけども、)キッチンの棚は自由に収納ができるようにオープンな造りのものが多いのだそうです。
今ですと、ニトリとか無印良品とかで収納用品を買い揃えて、自分で自由に収納を工夫される方がたくさんいらっしゃるということで、自分でカスタマイズできるように収納棚はあまり細かく仕切らずにオープンな造りなのだそうなんですね。
反面、古いタイプの造作キッチン棚は、仕切りが多く、今回のように幅が狭かったり奥行きが深かったりなどして今となっては使いにくいタイプのものが多いんだそうです。
昔は細かく仕切ることで、全てのものの置き場所が決まっていたそうですよ。
でも、今ではそれが使いにくくなってしまってるんですね。
使いにくいスペースにはその場所に合わせた収納用品をちょっとプラスすることで物の出し入れがしやすくなります。
ぜひ奥行きが深い場所には「置くから引き出せる用品を使う」ということを取り入れてみてくださいね。
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