物が捨てられない、という人もまだいらっしゃるかと思います。
なかなか「捨てる」に至らない人は、自分の内面や物とじっくり向き合いながら、自分に合った方法で少しずつ片付けを進めていきましょう。
今回は、そんな捨てられない人のための片付け術をお届けします。
「捨てる」の判断基準を再確認
この週末も、ご年配の方からキッチンやリビングの出張片付けサポート新規ご依頼をいただいたのですが、
キッチンでは、食器棚にお客様用の食器などたくさんあります。
やっぱりそういうのは捨てないと片付きませんかね~?
と電話口でおっしゃっていました。
私からは、
物は多いよりも少ない方が片付けやすいですから。
とお伝えさせてもらいました。
ですが、実際の片付けサポートの現場では、物を捨てることをこちらから積極的にオススメしたり、強制したりすることは一切ありません。
ただただ「使っていますか?」「この先も使いますか?」とひとつひとつ確認していくだけなんです。
そのものを手ばなすかどうかは、「使っていますか?」という片付けの呪文で、お客様ご自身が不思議と判断できるようになります。
「捨てる」の判断基準について、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください↓

捨てられない物の出口

それでもやっぱり手放しにくいものもあるでしょう。
そういった物の出口を、「捨てる」以外に3つ用意しましょう。
物が捨てられない理由や事情は人によってさまざまですが、たとえば以下のような要因でこれまで捨てられなかった物の場合、
- 「しがらみ」・・・人からもらったお土産や贈り物など、いただき物には(せっかくの好意だから…)といったような「しがらみ」があり安易に捨てにくいものです。
- 「高価」・・・人は、自分がそれなりの対価(金銭)を支払った物はなかなか捨てられません。それを使おうが使わなかろうが関係なく、「人は高いモノは捨てられない」ものだったりします。
- 「しつけ」・・・「物は大切にしないといけない」と教育されてきたことが、「物を捨ててはいけない」という意識につながっていることがあります。
- 「迷信」・・・人形やぬいぐるみなど、魂が宿っているような気がして心理的に捨てにくいと感じる人が多いようです。
- 「小さい」・・・小さな物はいつの間にかたまります。小さいから捨てなくても平気だと思っているのです。
➀「しがらみ」②「高価」が理由で捨てられなかった物は、「売る」という方法が取り入れやすいです。
③「しつけ」④「迷信」➄「小さい」で捨てられなかった物は、「ゆずる」または「寄付」するといいですよ。
売る
しがらみのある物や高価なものは、お金に変えてしまいましょう。
「売る」のサービスは、フリマアプリや買い取り業者があります。
オンラインが得意な方は、フリマアプリに挑戦するのも良いですね。
ちなみに私は面倒くさがりな上せっかちなので、買い手がつくまで待てないということもあり…買い取り業者に引き取ってもらうことがほとんどです。
捨てるよりも、売ることで誰かの手に渡る方が、その後も生かされるという安心感を得ることができます。
ゆずる・寄付する
捨てにくいものや重複しているものは人にゆずったり、本は図書館や学校に寄贈したり、洋服はどこかに寄付して役立ててもらうのもいいですね。
状態がよいものは自分の家で眠らせておくより、誰かの役に立つうえ、そのものの価値を活かすことができます。
捨てられるものが増えた事例
物が全く捨てられなかったクライアント様が、出張片付けサポートをきっかけに、これまで捨てられなかった物が手ばなせるようになって、
これまでサイズアウトした子どもの靴なども全て捨てられなかったのですが、ボックスにまとめて寄付することができました!
とご報告くださいました。
出張片付けサポートにお伺いして実際に私とやり取りしながら片付け作業をすることで、残しておく物と手放すべき物との判断基準が明確になり、さらに手ばなす際の選択肢が「捨てる」だけではないということに気付かれたことで、作業が進みやすくなられたとのでした。
このようにクライアント様の多くは、サービスご利用後には、アドバイスを活かしてご自身で要不要の判断しながらどんどん片付けを進めることができるようになられています。
まとめ
物と向き合い、まずは(自分はどうしてその物が捨てられないのか?)、そのように捨てられない要因を意識することで、対応策を考えられます。
そしてさらに、(この先も使うだろうか?)(このまま自宅で眠らせておくよりも誰かのお役に立てる方法はないだろうか?)と考えることができるようになれば、物の数は自然と減っていきます。
今より物が減れば片付けがずっと進んで、お部屋も心も驚くほどスッキリしますので、ぜひ検討してみてくださいね。