本日は広島市内のあるお客様宅へ整理収納サービスへ伺ってまいりました。
今回のお客様は「部屋が散らかっている」とか「収納を工夫したい」といったお悩みではなく「なかなか物が捨てられない」といったご相談でした。
「捨てられない」というご依頼について
ひとつひとつは小さな物ですが、もう使わないと分かっているものでも、一人ではなかなか捨てる判断がつきにくいので、「一緒に断捨離のお手伝いをしてほしい」というご依頼です。
ではなぜ一人でそれらを思い切って処分することができないのでしょうか?
捨てられない人が「物」を捨てる前に捨てるべきもの
今回ご一緒に作業してみて改めて感じたことですが、、、
物にまつわる思い出にとらわれていたり、人にもらった物だから捨てるのは申しわけないという他人への気遣いだったり。
捨てられない物たちには、依頼者様の感情が大きく関わっていました。
捨てられない物を“捨てる“前に、まずは過去にとらわれた思いや、もったいないという判断基準を“捨てる“ことから始めましょう。
物を持つときの判断基準は
逆に物を“持つ”ときの判断は、「過去形」や「未来形」ではなく、「現在形」で決めることがポイントです。
たとえば、
(誰々にもらったものだから…)とか(高かったから…)というのは過去形。
(もったいない)(いつか使うかも)というのは未来形。
そうではなく、「今」使うかどうか、必要かどうかの「現在形」で判断することが第一歩です。
わたしは、過ぎてしまった過去や起きるかどうかも分からない未来にとらわれていては、より良い「今」を過ごせないと考えています。
迷ったら捨てる
“迷ったら捨てる“という判断も、時には必要です。
元来、迷うようなものは、生活必需品ではありません。
その物は、人生においてなくてはならないものではないはずです。
それよりももっと、大切なものがあると考えます。
物の再利用の場を考えてみる
ですが、捨てることに罪悪感を感じてしまうものでも、リサイクルやリユース・寄付するなど、また何の役に立てると思えば、 手放せるものもあるかもしれません。
地域のリサイクルショップやフリマアプリ、寄付を受け付けている団体など調べたり、物の再利用の場を考え、
考えるだけではダメですから・・・ぜひすぐに行動に移せるようにしてみましょう!
賞味期限箱をつくる
最後に、食品には賞味期限があるのに、物には賞味期限がないので、いつまでも踏ん切りがつかずに持ち続けてしまう・・ということもあるのでは?と思います。
どうしてもすぐに手放せないもの、捨てる判断ができないものは、「賞味期限箱(迷い箱)」をつくって、生活の場とは別の場所で一定期間保管しておくことも一つの手です。
賞味期限の目安は1年ですが、自分なりの期間を決めれば良いと思います。
その期間その箱を1度も開封しなかったら、その時はまた気持ちも変わっているかもしれません。
まとめ
今回、お客さまには、(なぜその物が捨てられないのか)という自分の感情と向き合っていただくことで、ずっと捨てられずにモヤモヤしていたものたちを処分することができ、「気持ちがすっきりしました」と言っていただけました。
詰め込んでいた古いものを思い切って手放した分、これからまた新たな出会いや良い思い出をつくっていくことができるのではないでしょうか。
整理収納サービスでは、物の整理収納だけでなく、依頼者様も気持ちに寄り添い、物やそのものに対するお悩みの整理整頓もいたします。
どうぞお気軽にご相談くださいね。
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ぜひ読んでみてください。