さかたさんは整理収納アドバイザーだけに、やはりこまめに片付けをされているのですか?
こんなご質問をいただきました。
でも実際は、私は部屋の模様替えするとき以外は、日々片付けに労力を使うようなことはしていません。
自然と片付く仕組みを作ることで、ただ使った物を元の位置に戻すという行為だけで、頑張らなくてもいつも整った状態を維持できているというわけです。
「片付く仕組み」とは、自然と思わず元に戻したくなる的確な収納場所・収納方法を考えて作る収納のしかけのことです。
一度、しかけ=片付く仕組みを作ることができれば、勝手に部屋は片付いていきますよ。
仕組みが完成するまでは大変な作業もあるかもしれませんが、今後の快適生活のためにもぜひ取り組んでいただきたいことでもあります。
そこで今回は、片付く仕組みのつくり方を徹底解説いたします!!
片付く仕組みを考えるときのコツ
片付く仕組みを考えるときのコツは、以下の4つです。
- 物を出し入れするときの動線(※)と動作をシンプルにする
- よく使う物を一番取り出しやすい位置に配置する
- 「一緒に使う」ものはひとまとめにして収納する
- いつも同じ場所で管理する(定位置管理)
(※)動線とは、人や物が移動する経路を線で表したものです。物を出し入れするための動線が短くシンプルなほど、片付けは簡単になります。動線が複雑な場合は、家具や収納の配置を見直す必要があります。
ひとつずつ解説していきますね。
①動線と動作をシンプルにするためのアイデア
人や物が動く線は短ければ短いほど、「面倒くさい」がなくなって片付けがしやすくなります。使う場所のすぐ近くに収納場所を設けるのは、収納の鉄則なんです。
「家族が物を片付けてくれない!」というお悩みもよくお聞きするのですが、物を出しっぱなしにしているその場所に、収納場所を用意するのもアイデアのひとつです。
そのように、収納場所は家族の行動に合わせてつくりましょう。
特に、玄関、廊下、リビングなど頻繁に出入りする場所は収納のゴールデンスポットと言われています。ついでに片付けられるというところが、負担がなくていいですね!
また、片付けるための動作数を減らせば、面倒くさい感がさらに激減します。
引出しを開けて箱を開けて・・・など動作数が増えるごとに片付けは面倒になりますので、頻繁によく使う物なら「投げ入れ収納」くらいがちょうど良いのです。
②使用頻度の考え方
「めったに使わない物」が部屋に出しっぱなし、「不要な物」が収納の特等席を占拠している・・・
そんな収納の失敗例がすごく多いんですよね
物は使用頻度別に5段階に分けることができます。
- 毎日使う
- 週に数回使う
- 月に数回使う
- 年に数回使う
- ほとんど使わないが、残しておきたい
これらの収納場所は、分けて考えるのが実は正解。
使用頻度別に物を分けることができたら、よく使う物を一番いい場所にしまえるように収納しましょう。
よく使う物を戻しやすくしまうことができたら、散らかりにくい環境になりますよ!
③グループ分けの考え方
物は種類などにこだわらず、「一緒に使う物」をひとまとめにしてしまえば、一度に取り出すことができ、散らかり防止にもなります。
一緒に使う物をまとめるグルーピング(グループ分け)の例は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください↓

④定位置管理の考え方
どこに何を収めるか決めたら、間違いなくその場所に戻せるように、工夫をすることを忘れずに。
最も効果的なのは、ラベル表示です。
ラベルがあり視覚に訴えかけられていると、体が自然と元の場所に戻そうとするから不思議ですよね~
ぜひ家族の誰もが、物の位置を把握し簡単にもどせる収納を目指してくださいね。
キレイをキープするルール作り

さぁここまでできたら、あとはキレイをキープするためのルールを、家族と共有できるようにしていきましょう。
ルールがあることで、キレイがキープできるばかりか片付けの習慣が身に付き生活リズムも整うのですから、良いことしかありません。
ルールはどんなものでもかまいませんが、1人が勝手に決めるものではなく、家族がムリなく継続できるものを話し合って決めていくことが肝心です。
たとえば、
- 夜寝る前に5分のリセット(片付け)タイムをつくる
- 1つ物を買ったら1つ処分する
- ボックスに入る分しか持たない(ボックスがいっぱいになったら見直しをする)
などなど。
こういったことが習慣化すれば、もう、片付けても片付けても散らかってしまうなんてことはなくなりますので、ぜひ考えてみてください。
実際の片付け手順は、片付く仕組みづくり3ステップテキスト(公式LINEご登録でプレゼント中)でご紹介していますので、よろしければこちらも併せてチェックしてみてくださいね。
