子どもが身の回りのものを自ら進んで片付けることができたら、親子で気持ちよく過ごせますよね。
幼いお子様がいらっしゃるご家庭では、片付けても片付けても部屋が散らかってしまう、子どもがなかなかお片付けしてくれない、というモヤモヤを抱えたママさんも多いのではないでしょうか。
わが子が幼い頃は私も、理想通りにはいかない子育てにヤキモキさせられっぱなしでした。
おまけに発達障がいがあることが分かり、発達がのんびりマイペースなこの子の成長のためにどのようなサポートをしていったら良いのか、考えさせられる日々でした。
そんな中、私は保育士として働いてきた経験や、整理収納アドバイザーとしても学んできた片付けノウハウをわが子との片付けに活かして“親子で無理なく取り組める片付けのコツ“を実践してきました。
ストレスを感じることなく部屋も整頓でき、子どもにとっても「片付けなさい!」と教え込まれることなく自然に片付けの習慣が身につく、そんな環境づくりは、わが家やわが子の成長にとって大変役に立ちました。
そのポイントをご紹介したいと思います。
子どももできる!片付けやすい仕組みづくり

家族がなかなか片付けてくれないとのお悩みも多いですが、そんな時まずは、「子ども目線」での収納を工夫するようにしてみてください。
子どもにとって片付けやすい仕組みは、大人にとっても片付けやすいのです。
子どもができれば大人もできる!
逆に、大人ができないことは子どもにもできません。
幼い我が子も片付けできるように・・・と工夫していったら、結果、片付け苦手な夫も進んで片付けするようになっていた!!そんな我が家です。
「わが子もできる=子どももできる!=大人もできる」
そんな片付け術や環境づくりについて発信を続けていたところ、2018年には中国新聞様に「習慣が身に付きやすく親子で取り組む片付けのコツ」として掲載の機会もいただきました。

今回はその時お話しさせてもらった4つのポイントをご紹介します。
子どもできる!親子で取り組む片付けやすい仕組みづくりの方法と手順です。
どの家庭でも取り入れることができる少しの工夫ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
片付けやすさ4つの基本ポイントとは
- 管理できる数量
- 生活動線に沿った収納場所
- 少ない動作で片付く収納用品
- 見てすぐ分かる表示
これらを押さえれば、片付けの習慣を長く続けることができるようになります!
上記を意識しながら取り組む、片付けの手順は、次の通りです。
親子で取り組む片付けの手順
手順1.分類する

子どもが自分で管理できる数量は、毎日頻繁によく使う「1軍」のものまで。
めったに遊ばない玩具、オフシーズンの服、保管中のものなどは「2軍」とし、大人が別の場所で管理するようにします。
大人の場合も同じ考え方です。
日々管理するもののコーナーには1軍のものだけを集めましょう!!
2軍~のものはリビングダイニングに置きっぱなしにしないように。
手順2.位置を決める

わが家では、日中多くの時間を過ごすリビングダイニングの入り口に1軍のおもちゃコーナーや「身支度ロッカー」を置き、子ども自身の管理スペースを設けています。
“身支度から片付けまでを1箇所で済ませることができる“と行ったり来たりがなく支度が楽になります。
生活スペースの生活動線上に、毎日使うものの収納場所を作る。
生活動線がよくわからない場合は、自宅の簡単な間取り図を描いて、朝起きてから夜寝るまでどんな動きをしているか動線をなぞってみるとよくわかりますよ!
手順3.収納する

ケースやかごは100円ショップやホームセンターなどで手に入るものでも十分です。
ただし、フタを開閉するもの、重ね置きするものはなるべく避けて、片付ける動作が最小限で済むものを選ぶようにしましょう。
8割収納までを心がけると、出し入れがしやすくなります。
また、絵や文字で中身を描いたラベルを貼れば、片付けしやすく他の家族にも分かりやすくなります。
まとめ
親子で取り組む片付け術!は、家族で取り組む片付け術!とも言えます。
まずは環境を作り、使い勝手や意見を取り入れながらより良い方法を考えていく・・・
できない片付け法や収納法を無理に続けようとするのではなく、できることから取り入れてスモールステップで進めていってください。
そのうち片付けに協力的でなかった夫も自然に巻き込み、家族みんなでお片付け!がきっとできるようになりますよ。